共通教育科目の魅力や
ユニークさを発信

「共通教育科目の
魅力やユニークさを発信
(学ぶ楽しさ)」

薬学部薬学科 教授 
吉田 都

小学生になった息子が、「兎が、隣の島に渡りたくて鮫を騙したら鮫が怒って毛をむしられたんだって。そしたらさ・・・」と因幡の白兎の話を始めた。記憶をたどったがあまり思い出せず、息子とともに図書館に行き、因幡の白兎の絵本を読んでみた。童謡「大黒様」では、兎は「きれいな水に 身を洗い がまのほわたに くるまれ」と大黒様(大国主命)に教えてもらうことになるのだが、実は、古事記では兎の傷だらけの身体を真水で洗い、がまの花粉をつければ傷が癒えるだろうと教えてもらったとのこと。へえ!がまの花粉!調べてみると、がまの花粉から作られる生薬「蒲黄」は止血作用があるらしい。古事記から薬学分野にたどり着いた。「色々なことを知るってさ、面白いよね。知ってると嬉しいよね。」と息子が言った。学ぶ楽しさとはそこにあるのだと思う。学問の分野や科目というのは人間が仕切りをつけただけであって、ホントは全部繋がっている。自分の専門(理系、文系)に拘らず、共通教育科目で興味を持ったものを履修してみては?目から鱗が落ちるほどの大発見につながるかも!?