専門分野の学びとデータサイエンス

日文とデータサイエンス

日文は一見、データサイエンスから最もかけ離れた学科の一つと思われているかもしれません。しかし現状は情報系の領域にも開かれた学科で、初年次情報科目の「情報リテラシーⅠ・Ⅱ」を必修で学んだ後も、ICTの基礎科目である「コンピュータ概論」、デザイン系の科目「情報デザイン」や人文情報学に関する「言語データ処理」、著作権等制作物のルールを学ぶ「知的財産論」などを選択で履修することが可能です。またMOSの取得にも積極的に取り組み、毎年百パーセントに近い合格率を出しているという実績もあります。本年度から「データリテラシー・AIの基礎」という科目を全学的に必修化したことは時代の変化への対応を考えれば不可避なことで、日文のような文系の学生であっても、とりわけ卒業後の社会現場のことを想定すれば、デジタルデータやビッグデータの活用法、機械学習の基礎的な知識は、これからますます必要になってくるでしょう。将来の日文のカリキュラム改編においても、データの統計分析・可視化を行うデータサイエンス、そしてそれらのベースとなるプログラミングのスキルは重要だと考えており、伝統的な文学・言語学との関連性も探りながら、日文固有の情報領域への取り組みの意義や価値を示していきたいと考えています。

< 一覧に戻る