専門分野の学びとデータサイエンス

データサイエンスと看護

少子高齢化が益々進む中で我が国の医療提供体制を整備するために,AI(人口知能)等の情報通信技術の導入とデータサイエンスの視点は欠かせない要素であると言えます.今,医療現場ではパソコンはもちろんタブレット型端末が大いに活用され,また遠隔診療や遠隔保健指導の導入が進んでいます.これからの時代に看護を担う学生の皆さんは大学教育で情報通信技術を活用するための基礎的な力やデータから価値を見出す基本的な力を養うことが重要であると言えるでしょう.看護学科では1年次に「情報リテラシーⅠ(情報活用の基礎)」と「情報リテラシーⅡ(看護応用統計学)」を履修し,情報活用の基礎的な知識と技術,データを読み方,データの取り扱い方を学びます。2年次に履修する「看護援助論」では実際に実験してデータをとり,分析・考察を通して科学的根拠に基づいた看護(Evidence Based Nursing ;EBN)とは何かを学びます.4年次には「卒業演習」で各自の問題意識から研究テーマを明確にし,研究プロセスを主体的に学習し、研究に対する基礎的な態度を身につけます.この「卒業演習」の過程でもデータを読み,取り扱います.大学時代に培ったこのような基本的な力は卒業後看護師として働く際にも皆さんの力となるでしょう.ぜひ興味をもって「データリテラシー・AI入門」「データリテラシー・AIの基礎」を履修して頂きたいと思います.

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