教員から見た学び発見ゼミの魅力

学び発見ゼミへの提案

講義とゼミの違いは、「コンテンツ中心」か、「人との対話中心」か、である。受講者の立場から、未知の先生との対話は大きな楽しみであろうが、少し戸惑うのは、ともに学ぶ受講者同士の対話だろう。学科のゼミでも、各クラスから集まった同学科・同学年でさえ、初対面は強い緊張が走り、なじむには数週間かかる(なじんだ後の楽しさは倍加するが)。共通科目では、学科も学年も違う中へ一人で飛び込んでいくので、乗り越えるには多少ストレスがかかるかもしれない。古い話だが、当方が大学の教養部生だった大昔にも、ゼミ形式の科目はあった。「社会学S」「歴史学S」という具合に、タイトルの後に「S」のつく科目はゼミ形式ですよ、というアイコンになっていた。学び発見ゼミも、通常の授業科目名に「S」をつけるような工夫で、「コンテンツ」と「対話」、両方の楽しみに、余分なストレスなく、スッと入っていける感じで、受講しやすくなるかもしれない。

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