新しい時代を生き抜く
社会人の基礎力を身に付ける
武庫川女子大学では令和3年度後期より共通教育科目「データリテラシー・AIの基礎」を1年生対象で開講し、令和4年度より全学科必修となります。コロナ禍で世の中が急速に変化し、デジタル化が加速する今、これからの社会でより求められるのは、データサイエンスやAIの知識を持ち、その能力を活用できる人材です。
データサイエンス・AI教育は
新時代の教養の一つ
私たちは日ごろ、さまざまなシーンでデータを目にしたり触れたりしています。従来はそのデータを「どのように加工するか」に重点が置かれていましたが、今はデータ処理の段階に留まるのではなく、「何か新しい価値はないか」と、価値を発掘する意識が社会的に高まっています。
近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉を、しばしば耳にするようになりました。DXは、デジタル技術を使って人々の生活をより良いものに変革させるという意味があります。
データサイエンス・AI教育は日本の一部の大学ですでに始まっています。「データリテラシー・AIの基礎」は、これからの大学教育のなかでは欠かせない科目であり、新しい時代を担う学生のみなさんにとって、広い意味で「教養の一つ」だと考えてください。
現代社会で活躍するために
必要不可欠な基礎的能力を習得
本学でも、学生の皆さんは授業などで、Office系ソフトのWord、Excel、PowerPointを活用し、日常的にデータを扱っています。けれども、それはまだ「処理・分析」のレベル。社会が求める必須の能力としては、まだまだ足りていません。今後、世の中でより求められるのは、データを使ってコミュニケーションができる人材です。すなわちデータの分析を通して何かを発見し、新しい価値を生み出し、実際の活動に反映していく力が必要とされます。「データリテラシー・AIの基礎」では、社会人として必要最低限の知識が身に付けられるプログラムを実施します。基礎がきちんと身についていれば、仕事などで必要に迫られた時に、焦らず自分なりに対処することができます。
身近にあるデータ活用の事例や
AIに意識を向けてみよう
データサイエンスやAIと聞くと、今の自分とは縁遠い存在のように感じるかもしれません。ところが、意外と暮らしのすぐそばにあり、誰もが自然と利用しています。たとえば、コロナ禍で人流の増減を示すデータに注目が集まっていますが、これはスマートフォンのGPSによる位置情報を分析したもので、まさに、データ活用の最新事例です。また、コンビニエンスストアで買い物をし、支払いの時にポイントカードを提示する場面があります。このような場合、匿名化されたデータで購買履歴などが分析されています。スマートフォンの音声アシスタント機能では、人間の言葉を認識し理解して応答するという、非常に高度なAI技術が用いられています。日々の生活の中で、データサイエンスやAIが活躍しているシーンを探してみるのも、学習への興味を深めるきっかけにつながるでしょう。また、学科の専門領域での具体的な活用事例を知ることで、今後の研究を飛躍させる可能性もあります。
本学オリジナル教材!
全学導入にあたり、長年に渡り共通教育科目を担当し全学部・学科の学生を指導してきた共通教育部教員とAIの専門知識を持つ教員が協力し、幅広い学科の特性や学生の状況を踏まえた本学オリジナル教材を作成しました。
授業内容は文科省推奨と
同等内容!
授業は文部科学省が推奨する「数理・データサイエンス・AIプログラム認定制度」と同等の内容で実施します。
授業内容は大きく分けると「社会におけるデータ・AIの利活用」「データリテラシー」「データ・AIの利活用における留意事項」の3つになります。「社会におけるデータ・AI利活用」では、社会で活用されているデータの実例や、利活用の最新動向などを学びます。「データリテラシー」はパソコンを使った演習が中心。データの活用事例などを紹介し、実際にExcelを使ってデータ処理などを行い、課題に取り込むことでスキルアップを目指します。「データ・AIの利活用における留意事項」では、データやAIを扱う上での課題事項やリスクについて集点を当てていきます。
いつでもどこでも受講可能!
授業はe-learning形式のため、いつでもどこでも受講が可能で、学科の学びと両立しやすくなっています。教材の配信から課題提出まではゆとりのあるスケジュールとなっていますので、じっくりと課題に取り組むことができます。万が一、円滑な学習が難しい場合には、担任に相談することができます。
学習サポートも充実!
オンデマンド授業での理解不足をサポートするため、「データサイエンス学習支援ルーム」を立ち上げました。専門のスタッフがメールや対面でいつでも質問や相談に応じます。気軽に利用し、学びを発展させてください。
データリテラシー・AIの基礎1回目の講義を受けて感じたことは、私たちが普段なんとなく利用し、便利だなと感じられている背景には、企業にデータを共有し、このデータを用いて実社会の発展に活かされて行っているということに改めて気づかされたことです。
今の世の中はAIやデータサイエンスが当たり前になっているため、社会に出ても困らないようにこのような授業に取り組めるのはとても勉強になると思いました。前期で触れた授業の内容が一部出てきたのでいかに大切なことなのかがわかりました。
データが世界で最も価値のある資源だと言われるほど、世界の様々な技術が発展していることに驚いた。デジタル技術は難しく聞こえるが、買い物やスマートフォンなど日常にあるものだと分かり、仕組みを理解していきたいと思った。
コロナに関する人口の具体的な数字は、監視カメラなどのAIによるもので把握しているのかと思っていたのですが、携帯電話によるネットワークから場所や人数だけでなく、性別や年代も分かっていたことにとても驚きました。
人間の脳はまだAIでは実現できない複雑な処理をしていることが分かり、人間の脳の凄さを改めて感じました。また、これからどのようにAIが難問を解決していくかが気になります。
動画内でも触れられていた通り、「AI」と聞くと「最新型」というイメージがありましたが、1950年代から既に利用されていたと知って驚きました。また、60年という短い期間でAIの様々な進化を実現させた専門家たちの技術は素晴らしいと思いました。
現在便利だと言われているAIには限界があり、人間が作り上げたものであるため、そこで与えられた情報でしか動けないことを知り、映画のようなAIに人間が支配される可能性はほとんどないと思った。
2045年までに人と人工知能が逆転すると言われていることを初めて知って驚きが隠せませんでした。人だからできる仕事もいつかは無くなってしまうのかなとこれからの職がどうなるのか気になりました。
データの何を伝えたいかによってグラフを使い分けることの重要さを感じました。グラフの特徴をつかみ、正しく使い分けようと思いました。 データをもととした情報をどれだけ集めても、表現の仕方が間違っていたら、聞き手に与える印象が大きく変わってしまうということを改めて感じました。情報の伝え方をさらに深く考えていきたいと感じました。
自分が生まれた年にはもうインターネットの技術がものすごく進んでいて、日常において当たり前の存在になっていたために気がつかなかったが、インターネットは近年で急激な成長を遂げているということを知った。普段何気なく利用しているポイントカードやサブスクリプションの「あなたへのおすすめ」などもビッグデータに関連しており、私たちは日常的に、知らず知らずのうちにデジタルデータが必要不可欠な生活を送っているのだなと思った。